内閣府「少子化社会対策白書」(令和4年版)によると、第1次ベビーブーム世代が2 歳前後の年齢を迎えた1970年から1974年にかけて婚姻件数は、年間100万組を超えていました。しかし、その後は低下傾向が続き、2020年には52万5,507組と過去最低を更新しています。
さらに、50歳時点の未婚割合は2020年で男性28.3%、女性17.8%となり、1970年の男性1.7%、女性3.3%からそれぞれ大幅に上昇しています。
生き方や価値観が多様化し、結婚をしない選択をする人が増えている一方、まだまだ世の中は結婚をして家庭を持つという考えが一般的。
独身の方は、結婚=幸せという価値観を押し付けられた経験も少なくないでしょう。
今回は「結婚できない理由を直して結婚したい」「周りから惨めにみられたくない」と感じている50代独身女性に焦点を当て、以下の2点についてご紹介します。
50代独身女性の結婚できない4つの理由
出会いの機会が少ない
職場の友人や知人との付き合いはそれなりにあるものの、生活スタイルも固まり、活動範囲があまり変わらないため、新たな出会いが難しくなります。
また、職場や趣味の場で興味のある男性に出会えたとしても、既に結婚していたり、恋人がいるケースが多くなります。
出会いの機会を増やしたいと感じている場合は、自ら行動することが大切です。
その中でもおすすめは、マッチングアプリです。「マッチングアプリ=若者のもの」と思われがちですが、近年、50代以上のマッチングアプリの利用者は増加傾向にあります。実際、人気のアプリで50歳以上の人を検索すると、男女あわせて約5万人がヒットします。
マッチングアプリは、徐々に中高年の出会いの手段としても浸透しつつあります。
また、マッチングアプリがおすすめの理由として、年齢や結婚の意思など、自由に条件を絞り込んで検索ができるので、対面の出会いよりも理想の相手を見つけやすい点もあります。
共通点から探せる機能もあり、同じ趣味を楽しめる相手もきっと見つかりますよ。
自由や気楽さを失いたくない気持ちがある
一人で旅行をしたり、一人で行動する方が気楽で楽しいと感じている方も多くいるのではないでしょうか。
生活の中で自由や気楽さを失いたくない気持ちがあると結婚に向けて積極的に行動はできないものです。
結婚したいけど自由を捨てたくないと考えている方は、結婚=不自由という価値観をまずは変えてみることが大切です。
結婚をしてもお互いのペースで幸せに生活している人は沢山います。
条件を満たす相手を見つけることが難しくなる
50代になると、今更生活レベルを落とすことは難しくなります。
また、老後を一緒に過ごす相手を探す場合、価値観やフィーリングだけでなく、経済面、健康面、家族との関係なども重要になってきます。
まずは自分の本当に大切にしたい価値観を明確にして、理想の相手を探していくことが大切です。
大切にしたい価値観が思い浮かばない場合は、小学校、中学校、高校、大学のような年代別に過去の経験を振り返って見ることがおすすめです。
振り返る経験は、大きな出来事である必要はありません。
例えば「昼休みはこういうことをして過ごした」「友達とこういうことで喧嘩した」など何でも良いので、思いつくエピソードを書き出してみてください。
視覚的にこれまでの自分を見つめ直すことで、自覚していなかった価値観を見つけやすくなります。
外見に気を遣わなくなる
独身の50代女性は、今まで男性と肩を並べて仕事に打ち込んできたという方も少なくないでしょう。また、パートナーや子供がいないと年間の行事も少なく、外見に気を遣う機会も減ってくるのではないでしょうか。
いま一度、身だしなみや所作などの女性らしさに磨きをかけることで、新しい自分に生まれ変わり、より自信を持って生活することができます。
50代独身女性の特徴
【特徴1】新しい一歩を踏み出せない
新しくチャレンジすることが年々少なくなり、気がつくと同じパターンの毎日を過ごしている方も少なくないと思います。
「恋愛はもう終わり」「大きな旅行はもう無理」など「決めつけ型」の思考は捨て、自分の可能性を閉ざすことのないよう新しいことに積極的に挑戦していきましょう。
以下におすすめの趣味を記載しますので、是非参考にしてみてください。
ボランティア
ボランティア活動に参加すれば、人と関わる機会が増えます。
また、ボランティアを通じて「人の役に立っている」という実感が生まれ、精神的に充実するのもメリットです。適度に体を動かせるため、運動不足解消や体力アップにもつながるでしょう。無償のものだけでなく、有償のボランティアなどもあるため、ぜひ自分に合ったボランティアを探してみてください。
ハイキング
50代から始められるお金がかからない趣味としてハイキングもおすすめです。
ハイキングとは、比較的緩やかな山道などを歩いて自然を感じるというものです。登山のように厳しい道を通ることはないため、専門的な道具も必要ありません。
歩きやすい靴や動きやすい服装、リュックサック、飲み物があれば、誰でもすぐに始められます。また、ハイキングサークルに入ることで、出会いを広げることにも繋がります。
英会話
男性・女性を問わず人気の趣味として、英会話が挙げられます。普段使わない英語を勉強したり、英語で会話をしたりすると、脳が活性化されるといわれています。
英会話を通して新しい人と出会えて、交友関係も広がっていくでしょう。
【特徴2】自分を客観視できていない
自分の短所に気付いていないということも特徴の一つになります。「自分のことばかり一方的に話してしまう」「横柄な態度で接してしまう」など自分を客観視できていないと短所を直すことも難しくなります。
過去の自分の行動を見つめ直すことで、自分の長所・短所が明確になり今後の行動に活かせるようになるでしょう。
【特徴3】強いこだわりを持っている
50代未婚の女性となると、長い期間一人で生きてきたので自立しており、基本的なことは自分で完璧にできてしまいます。
その結果、自分ルールや固定概念に縛られやすいということもあります。強くこだわる部分と受け入れるべき部分のバランスを意識することで、バランスが取れた魅力的な女性としていられるでしょう。
【特徴4】プライベートが充実している
友人との時間を大切にしていたり、夢中になれる趣味を持っている女性は毎日がとても充実しています。その結果「独身の方が楽しい」と感じるのかもしれません。
今、仕事や趣味などを楽しんでいる人は、定年後の過ごし方についても考え始めてみるのもよいでしょう。
「50代独身女性の特徴」まとめ
今回は、50代独身女性の結婚出来ない理由や特徴について紹介しました。
50代独身女性の結婚できない理由
- 出会いの機会が少ない
- 自由や気楽さを失いたくない気持ちがある
- 条件を満たす相手を見つけることが難しくなる
- 外見に気を遣わなくなる
50代独身女性の特徴
- 新しい一歩を踏み出せない
- 自分を客観視できていない
- 強いこだわりを持っている
- プライベートが充実している
50代という心身共に不安を感じやすい年代だからこそ、自分自身としっかりと向き合い、自分の価値観を見直すきっかけが必要です。
また、本当に大切なことは結婚しているかしていないかではなく、自分自身を大切にして自分のために人生を楽しめるかということです。
50代女性が歳を重ねることをポジティブに捉え、楽しみにできるような、そんな考え方が広がるきっかけになれば幸いです。
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